ゲーセン放浪記(1) ある日の戦い
俺はそのときF1というゲーセンにいた。
なにしろCOPCOMvsSNK2の大会があったのだ。
参加したのはいいものの予選リーグ決勝で負けてしまい、敗者復活戦に望みをつなぐこととなった。
そのときの俺のチームはKグル、ナコルル:チャン:ロック2。
とてつもなく異色な面子である。
敗者復活戦の相手はKグル、モリガン:リュウ:サガ夫2(以下禿)。
普通に強そうな人だった。
リュウは戦いなれてるので真っ向勝負、モリガンはナコルルではキツイので他のキャラを当てたかった。
問題は禿。
まともにやったら勝てる気がしねぇので禿までになんかアドバンテージをとっておかなければならない。
不安とプレッシャーを感じつつ試合開始。
先鋒はチャンとリュウ。
とりあえず相手の癖を見切らなければ…とのらりくらり戦っていたらいつの間にか勝っていた。
どうやらチャンの動きを見切れなかったようだ。
まあ仙台で使ってるの俺だけだし(断言!)。
実況も付いていたのだが、「チャンの動きがあやしい!見切れない〜!」っていってくれてたし。
そしてモリガン戦。
モリガンの特徴はなんといってもランからのラッシュなのでこれを封じる=ジャンプ防止技をもっているチャンにとっては比較的楽な相手。
相手に動きを読まれる前に攻めまくり、その結果モリガンの体力7割も奪った。
いくらナコルルでもこれなら楽勝だ…これで禿に向けていくらか余裕ができる…そう思った。
しかしそう思ったのがいけなかったかのか、2番手ナコルル、パーフェクト負け…
ランからのラッシュから抜け出せずに撃沈…
(実況)「おっ〜と大逆転!一気に流れを持っていったモリガンパーフェクト勝利〜〜」
まずい。
勢いがあちらにある。
この後、ロックでモリガンを倒すが少し体力を奪われてしまった。
真っ向勝負で禿に勝ったためしが無い俺にこの状態で勝てというのか?
試合が始まる前に実況が「さぁロックはキャラ的にきついか〜?しかしゲージが溜まっているぞ!」っていってくれた。
うん、キツイっす。ゲージ溜まってる分体力も減ってるんだよぅ。
と心のなかで泣きながら大将戦開始。
とりあえずこっちの方針としてはゲージが満タンになるまでJD(ジャストディフェンス)を盾に飛び込んだり、
不利を承知で地上戦をやっていく。
しかし奴の試合を見た時に小ジャンプを多用してくる癖を見つけていたので、
ゲージが溜まるころにはお互いの体力が2/3程度になっていた。
そこにたまたま屈中Kがあたりキャンセル烈風拳。
ここでスパコンをちらつかせて強引に投げまくり、禿の体力を1/6程度まで減らした。
そしてまだこっちの攻めターンだったのでごりごり攻める。
その試合中、屈中Kキャンセル烈風拳ばかり使い、キャンセルハードエッジは使っていなかったのだが
アクセント的にはじめて使ってみた。
「それを……待ってたんだよ!」(by沢村竜平)
といわんばかりにJD。
そして…
デヨッ(怒) 0 丶o
/  ̄ ノヽ
ノ> ハ (ダメージ2160)
チャイガー 0 丶o
=〉 ノヽ
ノ> ハ (画面暗転)
キャノーン!0 .;:. o
/  ̄ '''/ヽ
ノ> // (ダメージ7880)
…がは…(吐血、デンプシーロールを破られた一歩風に)
野郎…狙ってやがった…これをJDするためにわざと烈風拳で押さえ込まれてやがったな…
ここで禿デヨキャノンを食らうとは…
(実況)「お〜っとここで怒りのサガットの一発〜〜〜〜!!一気にひっくり返った〜〜〜!」
……一発でか過ぎだよ……
一歩と闘ったボクサーの気持ちを存分に味わった。
「何発も積み重ねて一発でチャラかよ━━━━化け物め!」(byゲロ道のトレーナー)
そしてダウン(と気力)を奪われた俺は禿の飛び込みが見えたのでライジングタッコゥ!をバクチで出す。
しかしあたる間合いで飛び込むはずも無くロックは空高く(無防備で)舞い上がり、着地点には構えた禿が。
ヴン(近立大P)、チャイガアパカッ。
これでロックの体力は残り数ドット。
これでかえって冷静になり禿がダウン回避用に上タイガーを打つの想定してそのままダウン。
読みどうり上タイガーを打ってきたので起き攻めを回避できたが、禿がランで接近してくるのが見えた。
ここで下デヨをうってくると読んだ俺は中段当身を選択。
この読みもあたり禿の体力もあと数ドッド。
起き攻めはリバサアパカが来ると思いちょっと離れて様子見。
すると禿も様子見の選択肢をとった。
ここでお互い様子見の時間が流れる……
こういうときは1フレームでも先に動いた方が先手を取れる。
反応速度はほぼ同時だった。
まさにとっさに普段からの行動が出るのか、お互いとった行動は小J大K。
ここで俺はすべてを理解した。
ロックのJ大Kは下方向に強く、横に弱い。
禿のJ大Kは横にも下にも強い。
俺は思わず画面から目をそらし声にならない声を上げた。
ケィ、オゥ。
…
………
俺のロックは無残に横たわり、禿が高笑いしている。
(実況)「実に見ごたえがある試合でしたが、勝者は○○さんとなりました〜〜〜」
…
………
結局負けても決勝まで見届け、ゲーセンを去った。
この心に残る悔しさと真剣勝負のしびれるような感覚で疲れた心を癒すために俺は早坂に向かった。
そこで食を求める旅に出る事になるのだが、それは、また、別の話━━━━
…to be continued…
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